
販管費経営に効果があるのか?有名企業の事例から探る
販管費(販売費及び一般管理費)とはどういった費用なのか?家賃や給与等の漠然とした費用であることはわかっていても、あまり細かく見てみたことはないのではないでしょうか?
本章では、販管費とはどういった費用であるかを改めて詳しく解説します。それと併せて、販管費をコントロールする事がどれくらい経営に好影響をもたらすかを有名企業の事例から探りたいと思います。
ただし、1社を調べても何が優れているのかあまり理解が進みませんので、ここは3社比較できる業界を探しました。それは自動車業界です。自動車業界の国内主要メーカーである、トヨタ、日産、ホンダの3社の販管費を比較して分析します。
販管費を「削減する」という表現をあまり使わずに、販管費を「コントロールする」という表現を多用しています。理由は単なるコスト削減と勘違いすると経営において大きな損失を招くからです。
講義で随所に伝えていますが、販管費を削減しなければと、安易に人件費の削減や広告費の削減に走ると大きな損失を招きます。いわばダイエットのようなもので「痩せ方」がリバウンドを防ぐのと同様に、販管費も「削り方」が重要なのです。
本章でご紹介するのは、そういった、販管費別のコスト削減の進め方のコツに関しても概要としてまずは解説しています。販管費とは何なのか?販管費削減による企業としての競争力を持つ事例をご紹介します。
自動車業界で働く人はトヨタのカイゼンに関して聞くと「うちはもっと頑張っている」と言う
冗談だと思うのであれば知り合いに、日産やホンダで働いている人がいれば聞いてみると良いです。特に生産部門で働いている人ほど、強く否定されます。トヨタよりうちの方がカイゼンは頑張っているんだと。
どの点がと言い始めたらキリがないのですが、実際にこれは部分的には本当でして、機能性やコストを含めて必ずしもトヨタがすべて優れているわけではないのです。現場の生産管理に関しても同様です。
当然、ライバルメーカーの車体の分解や研究はしていますし、自動車の製造方法がどういった製造法なのかくらいは、現代においては、ほぼ、コモディティ化(一般化)した情報になっています。
むしろ、車体自体のコスト管理で差をつけるのは、なかなか容易ではないレベルまで各メーカーは突き詰めています。では、なぜそれにもかかわらずトヨタの方がいつも業績が良いのか。
それは、やはり販管費の管理に関して差があるのではないでしょうか。
ただ、やむくもに販管費を削減すればよいというわけではないのが、難しいところです。販管費をうまく調整しながら削減していくというスタンスを一貫させることが重要です。
コスト削減は10年単位で見ると世界が変わる
ただ、コスト削減自体はいわゆる「チマチマした節約」をしていく必要があります。塵も積もれば山となる。この言葉通りに競争力のある企業ほど、コスト管理はしっかりとしています。
ただ、コスト削減が苦手というか、節約が嫌いな社長も多いはずです。そういった方に伝えたいのが「10年の総額で見る習慣」のすすめです。コストを1か月単位で見るとわずかですが、「10年、120カ月、120倍」で見ると意識が変わります。
今月の1万円の削減も10年続ければ120万円です。何かの契約を見直す、使っていないものを解約する。それだけで10年後に大きな現預金差となってくるのです。
今回、本編で提供する解説動画、補足解説、ツールです。






今回の本編解説の目次です。
| 第二章 儲かる会社が必ずやっている「販管費経営」 | |
| 1 | 「販管費」をコントロールできれば必ず黒字化する。 |
| 2 | 同じ業界でも差が付く販管費の事例 |
| 2 | 主たる販管費をまず知っておく |
| 3 | 月次決算で販管費を把握する |
| 4 | 月次の資金繰り表でも販管費を把握する |
| 5 | 販管費の削減は月単位ではなく10年単位で考える |
| 6 | 人件費に対する基本的な考え方 |
| 7 | 広告宣伝費に対する基本的な考え方 ITツール:広告予算「CPA最適再配分」ツール |
| 8 | 家賃に対する基本的な考え方 |
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